産地レポート

【食べないお花を、どうしてオーガニック?🤔💭】

whyorgkiyomi

プレマフーズのWEBマガジンでは、オーガニックに関するレポートをいろいろなテーマでとりあげてまいります。

今回は、オーガニック・フラワー・アーティストのkiyomiさんのレポートです。

1)農薬や化学肥料の必要性と影響について考えてみよう

2)フラワーロスの問題

3)オーガニックフラワーをきっかけに考える、私たちのより良い未来

この3つの視点でオーガニック・フラワーについての考えを深めてみましょう。

あなたがどうしてオーガニック・フラワーを選ぶのかのヒントを探してみてくださいね。

1) 農薬や化学肥料の必要性と影響について考えてみよう

まずは、どうして化学合成農薬や化学合成肥料が使われるかを考えてみましょう。

⭐︎化学合成農薬 →除草剤や殺虫剤、殺菌剤など、虫食いもないようにお花を綺麗に育てるため。
(私も虫は苦手です😭)

⭐︎化学合成肥料 →早く大きく育てたり、お花の流通規格に合うよう、サイズを調整するため。
主に、収穫量の確保と品質の保持のためです。
(大切なことですね)

お花は食べないから、食べ物よりも農薬のことは関係ないと思われるかと思うのですが😌
(エディブルフラワーやハーブティーはありますね🫖🌼)

確かに、直接的に影響を受けていることを感じる方は少ないと思います。

お花屋さんで、農薬などによって手荒れする方もいるようですが、私は特に感じたことはないです。

しかしお花を栽培する農家さんや、その畑の周辺の方々や、化学物質過敏症の方、小さなお子さんや体の弱い方、虫や動物、大気汚染や土壌、水質汚染への影響は少なからずあるようです😿

映画「奇跡のリンゴ」の主人公・りんご農家の木村秋則さんのように、体調不良がきっかけで無農薬栽培に切り替える農家さんも多くいらっしゃいます。

2)フラワーロスの問題

また、「フードロス」と同様、「フラワーロス」の問題も目立つようになりました。
余ったお花の活用法を考える方々もたくさんいらっしゃいます。

人間の歴史を振り返ると、農薬や化学肥料を使用することで作物を大量生産をしたからこそ飢餓が救われたということが世界的にあるため、化学農法は私たちに大きな恩恵をもたらしました。
今後も十分な食糧が常に生産されている状態を保つことはとても大切なことです。
世界的に農薬や化学肥料を全く使わなくなったら、たちまち食糧不足、お花不足になってしまいます。


お花の需要面に目を向けてみると、結婚式やお葬式には一年中多くのお花が必要です。そしてそのお花は傷もなく、虫などいないで欲しいというニーズがあります。

ただ、お花は食べ物と違って、残留農薬の基準や検査がほどんどないため、結果的にどんな農薬をどのくらいの量使うかなどの管理はその農家さん次第になっています。

以前、私が神奈川県の無農薬栽培のお花の農家さんへインタビューしたところ、無農薬栽培に切り替える前は、小菊の栽培する際に、農薬を週1〜2回、それを3ヶ月。出荷までにはなんと合計で15回も散布していたそうです。

これは一例ではありますが、そのくらい厳重に虫や病気から守られて、綺麗なお花は育てられているのです。

3)オーガニックフラワーをきっかけに考える、私たちのより良い未来

いつの時代も、その時のベストを尽くした人たちがいて、その時々のベストを作って新しい時代を切り開いてくださっているのだと思います。そしてそのベストも常に変化、進化、成長していくのだと思います。

より良い未来はどういうものなのか?🌎💫
みんなが考えながら、行動することでベストな未来が作られていくでしょう😊✨✨✨

食べ物に比べれば、お花は大量生産しなければならない必要性は低いはずです。

お花は私たちの生活を彩るものであり、それらの作られ方はできるだけ幸せなものであってほしいと願う人が増えれば、オーガニック・フラワーももっと増えるのではないでしょうか。

様々なことが絡み合っていますし、正解がひとつと言えるものではないと思っています。

また、オーガニックという言葉だけでは、作物の素性は正直わかりません。実際にフラワーは日本ではまだ認証基準が確立していないこともありますし、認証対象のオーガニック食品であっても、いろいろな作られ方があって、すべてが高品質だというわけでもありません。また、オーガニックだったらすべてが体に良いというわけでもありません。

大量生産をして、必要以上に生産して余ったら捨てるというのではなくて、もう少し生産と消費にもバランスをとっていくようにすべきですよね🤔⚖️

人、虫、動物、そして地球にも優しい、自然のリズムで育つナチュラルな栽培が増えるといいなぁと思っています😌

そして、食品だけでなく、自然な栽培で健康に育つオーガニック・フラワーがもっともっと増えますように…

(written by kiyomi/マジェス・ブリューテン magische blüten主宰・オーガニック・フラワー・アーティスト)

☆「オーガニック・フラワー・アーティストkiyomiさん/マジェス・ブリューテン magische blüten ~魔法のお花屋さん~」
https://premafoods.net/blog/organic-flower-kiyomi/

☆kiyomiさんが一つ一つ制作!【母の日限定】オーガニック・フラワー・ブーケ
https://premafoods.net/product/organic_flower_mg2022/